すべり症とは
脊椎は前方の椎体と後方の突起部の2つからなっており、この両者の間の骨性の連絡が離れた状態になっている(これは、脊椎分離症)
結果、前後にずれてしまうのです(これが、すべり症)
その多くは下部腰椎が分離しているものです(腰椎すべり症という)
すべり症の原因
先天性(生まれながら、もしくは生まれる最中の外傷によるもの)もあります。
または外傷性といい、何らかの力が加わりその力で骨折してしまった状態もあります。
外傷性の中でも、小外傷が反復して加わった結果生じる疲労骨折(運動時の同一動作など)などは、全く気付かないうちに骨折し、分離症になり、すべり症に発展し、痛みが出てから状態に気づくことも珍しくありません。
先天性、外傷性はまだわかりやすいですが、小外傷とは何なのか。
●日頃の姿勢や癖の悪影響で、腰の骨(腰椎)がゆがんでいる。
●歪んでいるので椎骨の上下関係が均等に加重されず椎間に負担がかかった状態が慢性化している。
●その影響で椎骨の棘突起部にも常に少しの負担がかかり続けている。
●骨が耐え切れなくなり骨折、いわゆる疲労骨折となる
というようなことでしょう。
このように、外傷性によるすべり症の原因として、『姿勢』や『癖』が大きく関わっていると考えています。
また、悪い椎体の周囲にある組織や筋肉は固くなり、悪い部分を守ろうとしていますので、とくに、痛みが出ると固い筋肉がいつまでも固い状態を保ち、治りも悪くなってしまうことがあります。
すべり症を自分で治す
すべり症は脊椎の分離(骨折)によるものですので、ご自身で治すことはまずできないでしょう。なお、病院でも骨を付ける作業はしません。
ただ『痛み』に注目して、痛みを取ることだけを考えたならば、自分でできることはあります。
すべり症は腰椎の不均衡な荷重から起こった骨折が原因ですので、腰椎を正しい位置に戻す様な事を行ったら良いということになります。
姿勢を正しく保ち、筋肉をつけて悪い部分を支えることになります。
一概に姿勢を正すと言っても正しい姿勢を理解しなければなりません。
正しい姿勢とは…簡単に言うと、骨盤を後傾させない姿勢です。
骨盤を少しゴロンと前へ転がすイメージ…難しいでしょうか。
ちなみに胸を張った姿勢は逆効果です。
この胸の張った姿勢は、女性やガテン系の男性に多いのですが、骨盤が起き切っていない状態で無理に腰椎上部を反らしている状態なので、腰椎の状態は悪い状態です。
また、姿勢とともに筋力の強化も欠かせません。
その際には、痛みを押して筋トレすることはお勧めしません。苦しすぎます。昨日今日の腰の状態ではないということが理解できれば、急ぐ必要はないことは理解できるでしょう。
筋トレも姿勢の矯正も、無理せず長く続けることが大切です。
まずは安静にし、痛みが楽になるまでは無理をしないことです。悪化するならば自分では治せません。
自分で治す…から逸れてしまいますが、脊椎がズレた状態を放置しておくことは賢明ではありません。
脊椎のズレは完全には元に戻りませんが、より元に戻す作業は当院の整体で行い、より確実にすべり症の改善をはかることが良策だと思います。
整体ですべり症を改善
(つじ自然整術院の無痛の整体)
●まずは安静です。骨折なんです。
●今後のことを考えましょう。無理の利かない腰なんです。
●今の痛みは、まず軽減します。軽減したら、筋トレです。腰回りを意識して一周鍛える感じで。
●その際に、より効果的に治したいのなら、ズレた腰椎の修正、もともとある腰部に負荷のかかっている悪い形の修正を考える。
●当院の整体の様な優しい整体を使って修正をすれば再発のリスクを減らすことが可能です。
すべり症についてもう一言
昨日始まったすべり症の痛みでも、腰の異常な状態はもっと前から始まっています。
10年20年ではきかないかもしれません。
そんなすべり症の原因が、少しの筋トレや数回の整体で完全になくなることはありません。
痛みだけなら自然になくなったり、整体で取り除くことができることはあります。
とにかく、対策は続けることが肝心で、私のお勧めは、当院の安全な整体で、腰の状態を調整し、整体の際に話をしながら姿勢など生活習慣に気を付けて、定期的にでメンテナンスをすることです。